2010年7月25日日曜日

††† Finnish Punk//Cassette Tape Madness†††

唐突にまたフィンランドのパンクが恋しくなりました。
Fin PunkといってもKAAOSやRATTUS、RIISTETYTなどに代表される80年代のハードコアではなく、もっとヘンチクリンPOPな70'sパンクのほうです。


フィンランド語は他の北欧各国のようにゲルマン系ではなく、語源がモンゴル語圏のほうにあるため、どくとくの発音になってます。


バンド名とか曲名とかパッと見難しいけど、たいがい見たまま読んで母音っぽく発音すればほぼあってる気がします(気のせい?)。
で、語感が日本語っぽいことが多々。やはりモンゴルだからちょっと近いんですかね?
しかも曲調はメロディーがどことなく演歌/歌謡曲っぽいのですよ。


たとえばコレ↓
フィンランドの代表的ロッカー(パンクからヒッピー的に転進)、ペル・ミルヨーナ!

サビの「ラ~~~~ンカッパラ~♪」にいたるまでの拳っぷりが好きです。


あとコレも好きなバンド、その名もハッシセンコネ!

なんか日本のロックっぽいですよね!


でもそれでもまだ甘い!
お次はコレ!これもペル・ミルヨーナと同様よくソロで活動してるパンク・ロッカー、マウッカ・ペルシャトカ(だと想う)!

これなんて曲調が日本のディスコ・ロックぽいのに加えて完全にマス大山ばりの空手の正拳突きじゃないですか!(表情も)
しかもその横で必死にサックスを吹くのは、そうあのハノイロッキンな金髪先生ことマイケル・モンローさんですよ!
こんなときがあったんですね♪


マウッカ先生はこっちのほうが有名な曲ですね。
よりパンクっぽいですが、こんな曲のシングルでも$100~$200くらいしちゃうんですよね。

これはギターにアンディー・マッコイ先生(Hanoi Rocks)ですね!


そう、フィンランドにはこんな素敵でややギリギリのセンスのパンク・バンドがたくさんいる(いた)のに、あんまし情報がありませんね。
もちろんもっとクールでキラーでカッコイイのも居ますよ!
LAMAとかEPPU NORMAALIとかKARANNTEENIとかポップなRATSIAとかね。挙げたらキリがナイけど。

情報が届かない理由としては、やはり流通の悪さが1番でしょうか。
当時パンクのバンドをたくさんリリースしてた大手インディーのPoko、Johanna、Loveといったレーベルでさえ、1タイトルにつき500枚~1000枚のプレス。それ以下のレーベルや自主制作だと、税金がガッポリ取られてしまうという理由でほとんどが100枚~200枚というリリース枚数だったといわれてますからね。そしてそれがそのまま、現在のフィン・パンク・レコードの高騰の原因となってるワケです。
手に入りにくいから必然的に情報も少ない!

これはRATSIAの80年のTVライヴかな?



ボクがフィン・パンクにのめりこんだきっかけは、21歳のときに行ったロンドンで出会った、ノッティングヒルのラフトレード・ショップの前でパンク・レコード露天商をやってたパンク親父、デイヴ・ファーガソンが売ってたパンク・コンピ・カセット・テープ・シリーズ、『Hardcore History』のフィン・パンク特集でした。


デイヴ自体、彼のことを語ったらキリがナイくらいなんだけど、彼はいわゆるSex Pistols登場の頃からのオリジナル・パンクスで、それこそいわゆるキングス・ロードにたむろしてたキングス・ロード・パンクスの生き残りなのです。
Stiff Little FingersやCockney Rejectsなどがフィーチャーされてた映画『ラフカット&レディ・ダブド』 (実はボクが字幕監修&DVDライナーやってます 笑)でもたくさん出てくる彼です!

最初に喋ってる赤髪パンクスがデイヴ!


彼がやってたバンド、Prolesの音源は、『Back To Front』シリーズでおなじみのIncognito Recordsから90年代になって発掘リリースされてます。










鼻をホジッてるお茶目なのがデイヴin 1977。


で、そのデイヴが編集して露天で売ってたカセット・テープ(通称デイヴ・テープ)をロンドンで買って以来、ボクはいわゆるオブスキュアで知名度低いパンクにどんどん興味が出てったわけです。


なんていうか、パンクなんてそもそもメジャー級のビッグネームに対するアンチで始まった部分もあるから、マニアックとかそういうのではなくて、こういうわけわかんない星の数ほど居た無名のパンク・バンドとそのエネルギーが好きだったんですね。


これがそのデイヴ・テープこと、『Hardcore History』シリーズ!














たぶん全部で12種類くらい出てたハズです。1番左上がフィンランド特集。
なかでもそのフィン特集とその下のスターリン/ロマンチストがフィーチャーされたvol.5(ワールドワイド特集)をよく聴いてたかな!


広げると簡単な解説が書かれてます。














ピンクの蛍光ペンで塗りつぶされてるのはオリジナル盤を買ったものです(笑)。
これを塗りつぶしていくのが楽しかったな(笑)。
フィンランドものはこれに入ってる9割がたは集めましたよ!


裏にはジャケのコピーも!














これ見て現物をいろいろ想像したりウワーって必死に探すのが楽しかったな。
んで気に入った曲を、弾けないベース片手にコピーしてみたり。
そんな20代始め(笑)。


このテープで知って最初に入手したのはLAMAの7インチでした!
西新宿の某ピンク看板のお店のレア・セールでLAMAのシングルが3枚出ることを知ってたしjか2日間徹夜で並んだんです。
そしたら1枚が見事2万円以上してて、誰も買わないから徹夜じゃなくても買えたという(笑)。


LAMAの1stシングル曲。裏面の"Raha"(Moneyの意味)もポップで最高!



これ以上書くと永遠に書けそうなのでそろそろシメますが(笑)、とにかくそんな流れでフィン・パンクにハマッていったのです。


あ、ちなみにLAMAのメンバーはのちにダークなポスト・パンク・バンド、Musta Paraatiを結成しますよ!


当時は聴けなかったけど、今じゃメチャクチャカッコイイ!!


あとけっこう最近になってわかった情報。
前にDOLL誌でやった「Killed By Goth~ポジティヴ・パンク天獄」で紹介した「ハノイロッキンなゴス/ポスト・パンク・バンド」ことPyhat Nuketは、なんとハードコア・バンドRIISTETYTの後のバンドでしたよ!




ってコトでまた!!
今日はスタジオ!!

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